雑草は虫の餌や隠れ家となり、カ・ハエ・ダニ・ゴキブリ(多いのはサツマゴキブリ)、ムカデといった害虫の発生源になる。不快なだけでなく病気を媒介することもり、被害は無視できない。ヘビやニホンアナグマといった害獣のすみかにもなるので除草が必要である。特に繁殖力が強すぎる草は制御不能になる。
アオバハゴロモ吸汁性害虫で、成虫の体長は約6~10mm。幼虫・成虫ともに植物の汁を吸う。幼木の新しい枝や落葉樹の新しい枝に着く。幼虫も成虫も触れると飛び跳ねる。 鹿児島の方言で「あぶらむし」と呼ぶこともある。
成虫は開長約6cm、体長約2cm。全体的に濃紺で羽には黄色の帯がある。幼虫は体長約5cmのオレンジ、黒色、黄色の模様をしたシャクトリムシ。 イヌマキやラカンマキの葉を食べる害虫で、年数回発生し被害木が枯死することもある。
↑維管束の中を螺旋状に食べて行く。
九州、四国南端、屋久島、種子島に分布しているカミキリムシの一種。特にイヌマキやラカンマキの生きた木を食害し、樹皮下に産卵して幼虫(体長1cm程度)が樹皮下を食害して木がが枯死することもある。 4~6月は成虫が木から脱出する時期で、このタイミングで枝や幹へ残効性のある薬剤を散布して幼虫の被害の拡大を防ぐことができる。
農薬の名称 | 農薬の種類 |
NCS | カーバム剤 昆虫の神経伝達を阻害 |
ヤシマNCS | カーバム剤 |
トレボンEW | エトフェンプロックス乳剤 多くの害虫に優れた効果 |
トレボンMC | エトフェンプロックスマイクロカプセル剤 |
スミパイン乳剤 | MEP(フェニトロチオン) |
羽は退化しており、飛ぶことはない。 繁殖力は低く大量繁殖はしない。 九州南部,四国 足摺岬,琉球列島に分布。 昼間は朽ち木や落ち葉のかげにひそんでいる。雑食性で、夜になると出歩いて菌類、樹液、朽ち木、動物の死骸や糞などを食べる。
ニホンアナグマはミミズが主食。裏庭に数多くの穴を掘っている。目撃はしていないが、目撃談はある。 ほかにもムカデ、カタツムリなども捕食するようである。この一年ムカデを見かけない。
23/09/24
↑幼虫
秋にフクラスズメの幼虫が大量発生する。幼虫の食草はカラムシなど 毒はなく、人への被害はないが、大量に発生するので不快に感じる
成虫 写真:Wikimedia Commons
↑成虫
フクラスズメの成虫の羽を開いた長さは75~85mmほど。 見た目は,ドクガを連想させるが,人への健康被害は無い。
写真:Wikimedia Commons
毒のある顎肢は頭部の触角のすぐ後ろにある。頭部が急所なのでここを潰す。 熱に弱く、90℃以上の熱湯をかけると死ぬ。 ハッカ油や竹酢液・木酢液などが忌避剤として有効。 肉食性で、生きた昆虫などの動く獲物、ゴキブリ(サツマゴキブリ)、コオロギ、クモ、ミミズなどを捕食。 小さな個体も毒は強い。噛まれると腫れるが最も怖いのは顎肢についている細菌類である。噛まれたら流水などでしっかりと傷口を洗い、抗ヒスタミン成分を含んだステロイド軟膏(レスタミンコーワ軟膏、フルコートなど)を塗る。 痛みがひどい場合はアナフィラキシーショックが起きる可能性があるので医師の診断を受ける。 春は冬眠から覚めて活動を始める時期。
写真使用
アオバハゴロモ | ▶wikimediacommons |
キオビエダシャク | ▶wikimediacommons |
キオビエダシャク | ▶PhotoAC |
ケブカトラカミキリ | ▶flickr |
ニホンアナグマ | ▶flickr |
サツマゴキブリ | ▶flickr |
フクラスズメの成虫 | ▶Wikimedia Commons |
ムカデ | ▶photoAC |