雑草は虫の餌や隠れ家となり、カ・ハエ・ダニ・ゴキブリ(多いのはサツマゴキブリ)、ムカデといった害虫の発生源になる。不快なだけでなく病気を媒介することもり、被害は無視できない。ヘビやニホンアナグマといった害獣のすみかにもなるので除草が必要である。特に繁殖力が強すぎる草は制御不能になる。

サツマゴキブリ 
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写真:flickr

 羽は退化しており、飛ぶことはない。 繁殖力は低く大量繁殖はしない。  九州南部,四国 足摺岬,琉球列島に分布。  昼間は朽ち木や落ち葉のかげにひそんでいる。雑食性で、夜になると出歩いて菌類、樹液、朽ち木、動物の死骸や糞などを食べる。

ニホンアナグマ
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写真:flickr

 ニホンアナグマはミミズが主食。裏庭に数多くの穴を掘っている。目撃はしていないが、目撃談はある。  ほかにもムカデ、カタツムリなども捕食するようである。この一年ムカデを見かけない。

フクラスズメの成虫
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23/09/24

 秋にフクラスズメの幼虫が大量発生する。幼虫の食草はカラムシなど  毒はなく、人への被害はないが、大量に発生するので不快に感じる

クラスズメの成虫
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成虫 写真:Wikimedia Commons

 フクラスズメの成虫の羽を開いた長さは75~85mmほど。  見た目は,ドクガを連想させまるが,人への健康被害は無い。

ムカデ
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写真:Wikimedia Commons

 毒のある顎肢は頭部の触角のすぐ後ろにある。頭部が急所なのでここを潰す。  熱に弱く、90℃以上の熱湯をかけると死ぬ。  ハッカ油や竹酢液・木酢液などが忌避剤として有効。  肉食性で、生きた昆虫などの動く獲物、ゴキブリ(サツマゴキブリ)、コオロギ、クモ、ミミズなどを捕食。  小さな個体も毒は強い。噛まれると腫れるが最も怖いのは顎肢についている細菌類である。噛まれたら流水などでしっかりと傷口を洗い、抗ヒスタミン成分を含んだステロイド軟膏(レスタミンコーワ軟膏、フルコートなど)を塗る。  痛みがひどい場合はアナフィラキシーショックが起きる可能性があるので医師の診断を受ける。  春は冬眠から覚めて活動を始める時期。


写真使用

ニホンアナグマ   flickr
サツマゴキブリ   flickr
フクラスズメの成虫 Wikimedia Commons
ムカデ photoAC