雑草は特定の温度以上で発芽したり、同じ個体でも種子の休眠時間に差があり発芽時期がずれていたりする。したがって駆除した後で同じ雑草が発芽する場合が多い。 また、他の雑草が発芽の邪魔をしていて、その雑草が枯れると他の種類の雑草が発芽する場合も多い。落ち葉などで覆っていても同じことが起こる。 ここ数年で大量の種子が落ちていると考えられ、除草剤で種子を枯らすことはできないので、次から次へと種類を変えて発芽し、植物相が変わっていくと考えられる。数年間はいたちごっこであろう。 このことは2023年04月に敷地全体に除草剤を散布したが、7月には雑草に覆われてしまったことでも分かる。 現在、最大の脅威はツル植物である。ツル植物は樹木に覆いかぶさり、光合成を阻害し、樹木を弱らせ、放置すれば枯らしてしまう。カナムグラで5~6m、クズは10mを越える樹木も枯らしてしまう。池田邸の境界側の木は全て枯れてしまっている。また、門~玄関までの間のイヌマキの生垣も間が7~8本枯れ、柿の木も枯れた。 雑草が増えると害虫や害獣の住家となり、病原菌を運び、アレルギーの原因にもなる。現在確認しているものは、カラムシを餌とするフクラスズメ(蛾)の幼虫の大量発生、雑食性のサツマゴキブリ、ニホンアナグマなどである。ニホンアナグマは10㎝ほどの穴を掘ってミミズやコガネムシの幼虫などを餌としているようである。 通常植物は地表近くに成長点が存在するが、植物の生長に伴い伸張方向へ移動する傾向がある。また、竹類は地下茎も含めて節ごとに生長点がある。草刈機で刈るときは地際を切る必要がある。 除草の観点から一年草、多年草・宿根草のうちツル性のものは「ツル性植物」に分類した。